ペットロボットは本物のペットの代わりになるのでしょうか?
まずは、代表的なものから見ていきましょう!
【ソニーのAIBO】
ペットロボットといえば「AIBO」が有名なのではないでしょうか。
このAIBOお値段がなんと! 30万円以上!
高額です。
でも、性能は良さそうです。
AIBOの性能、特徴。
・名前を付けることができ、呼ぶと反応する。
・オス、メス、「?」の性別を分けることができ、それによってその後の性格が変わっ てくる。
・「お手」「おすわり」などの本物の犬と同じような躾が出来る。
・鼻のカメラで写真撮影が出来る。
・スマホと連動して、スマホで操作できる。
・歩いたりボールで遊んだりできる。
・顔認証機能がついているので、飼い主(持ち主?)の顔を覚えることができ、飼い主 を認識してくれる。
高額なだけに、機能はいろいろついているようです。
最も面白いのが人間との会話や生活から学習していき、成犬になるのに1~2年くらいかかることです。
ここは簡単に飽きさせない工夫が凝らされています。
(その言い方は無粋かな?)
つまり、子犬から成犬に育てる喜びを味わえるということです。
【夢ねこセレブ】
セガトイズの「夢ねこセレブ」というペットロボットがあります。
こちらはお腹に電池を入れて動くタイプです。
AIBOは充電式でしたから、少しグレードが劣りますかね!
見た目は可愛らしい真っ白の毛並みの猫ですが、欠点があります。
それはやたらと毛が抜けるということです。
スエットやジャージなんか穿いていたら毛だらけになります。
それと気になるのが、機械の動作音ですね。
「ウイーン、ウイーン」と音がします。
いかにもロボット感が出ています。
【夢ひよこ】
夢シリーズのひよこバージョンです。
手のひらサイズで可愛いです。
鳴き声も本物のひよこに近いです。
ひよこの頭をなでると「ピヨピヨ」鳴いて可愛いです。
小さな羽も動きます。
でも、動きが少ないかな。
もっと歩き回ると良いかも!
ただ、電池が別売りですので、ご注意ください。
【オムニボット】
タカラトミーのペットロボットです。
こちらのオムニボットのシリーズは犬と猫のタイプがあります。
「ハロー!ウーニャン」茶トラの猫タイプ。
「ハロー!ズーマー」ダルメシアンタイプ。
見た目はおもちゃ感(ロボット感)が強いです。
それでも動きは素早いのが特徴です。
目の色で気分を表します。
どちらのタイプも本当の犬や猫がすることはほぼ出来ます。
【夢ねこヴィーナス】
見た目はぬいぐるみのようです。
5か所にセンサーがついていて、人がなでたり触ったりすると反応します。
背中をなでると鳴きます。
瞬きや表情は豊でリアル感があります。
ただ、どうも歩き回らないようなので、膝にのせて可愛がるタイプです。
【現状のペットロボットは】
いくつかあるペットロボットを見てきましたが、現状は「高度なおもちゃ」感がどうしてもぬぐえないですね。
本物のペットの代わりとしては、そこまでは全然いっていないと言わざるを得ません。
【ペットロボットと本物のペットの違い】
ペットロボットと本物のペットの違は、
・ペットロボットは、餌を必要としない。
・ペットロボットには、糞尿の世話がいらない。
・ペットロボットは、病気に掛からない。
・ペットロボットは、死なない。
これだけ見ると、手間がかからなくて良さそうですが、
・電池交換や充電が必要となる。
・メンテナンスやアップグレードが求められる。
・修理や故障することがある。
と、決して手間いらずではないということです。
【ペットロボットを求める理由】
現状のペットロボットは、本物そっくりの生き物のような出来栄えには程遠いですが、どうしてペットロボットを求めるのでしょか?
どんな人が購入するのか? 使用するのか? というと、
・独り暮らしで生き物のペットを飼いたくても飼えない人。
・寂しさを紛らわしたいけど、本物のペットの世話をするのが大変なので代用としてい
る。
・子供へのプレゼントとして購入されている。
【ペットロボットの存在意味】
つまり、ペットロボットは、本物のペットと過ごす喜びの代用としての疑似体験をもたらしてくれるものとして存在しているのです。
現状はロボットというよりは、おもちゃと呼んだ方がいい出来栄えですが、このペットロボットのニーズは未来社会において高まっていくでしょう。
人間のアンドロイドやサイボーグを作る技術の進歩とともにペットロボットもやがてリアルな存在となってくるでしょう。
そうしたときに問題なのが、本物のペットが捨てられたり飼い主が減ったりすることです。
【人はなぜペットを求めるのか】
人がなぜペットを求めるのかと言えば、「癒し」「安らぎ」「安心感」「コミュニケーションの相手」「家族を得る喜び」「寂しさの解消」などを求めているからです。
ですから、未来社会においては、人間の心に奉仕するペットロボットを作れるかがカギとなります。
そのためには、よりリアルなペットロボットを開発する必要があります。
個人的な意見としては、ペットの代用としてペットロボットを捉えたくはありません。
人間とペット(犬や猫など)という生き物だからこそ、愛情が生れるのです。
一方通行な愛情では、真の喜びは生まれないように思います。
お読みくださり、誠にありがとうございました。