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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『冤罪は許されるのか?(痴漢)』

冤罪は許されるのか(痴漢)!

 

【あるテレビ番組を観て憤慨する】
今回も引き続き、テレビ東京が放映した「0.1%の奇跡!衝撃 逆転無罪ミステリー」という番組を観て、憤慨したことをお伝えしたいと思います。

冤罪は決して他人事ではありません。
冤罪に巻き込まれた人も、まさか自分が逮捕、起訴されるとは思っていなかったのですから。

意図的に無実の人を有罪にしてしまうということは許しがたい行為です。

この番組の出演者である元検事が驚きの告白をしています。
それは、ある事件で「ぶっ殺すぞ」と脅して嘘の自白調書を取って起訴し、冤罪を作り上げたことを自ら告白しているのです。

これって脅迫などの犯罪ですよ。
こうしたことは通常ほぼ一般の人には知られませんが、現実にこうした信じがたいことが起きているということです。

この方は実名で出演しています。
市川寛さんと言う方です。
この方が言った恐ろしい言葉があります。
それは検察庁のなかで冤罪という言葉を聞いたことがない」と告白しています。
つまり、逮捕された人間は無条件にすべて悪い奴だから全員有罪にする。
そういう慣例、習慣、意識しか検察庁にはないということなのです。
これでは冤罪は起きてくるに決まっています。

 
【事例3:「電車で通勤していただけなのに、懲役1年6ヶ月の有罪判決」】
Sさんは妻と幼い息子と3人で暮らす子煩悩な父親でした。
そのSさんに突然降りかかってきた出来事を紹介します。

2003年、Sさんはいつもと同じように会社へ向かうために電車に乗りました。
通勤時間帯ということもあり、電車は満員状態となっていました。

Sさんは右手にリュック、左手に傘を持っていました。
Sさんの左前方には女子高生が、左隣には中年女性が立っていました。
そしてSさんの左後ろ側には外国人風の男性がいました。

Sさんが目的の駅についてホームに降り立ったとき、突然手首をつかまれました。
「痴漢!ふざけんじゃねえぞ」
Sさんの左前方に立っていた女子高生が痴漢をしただろうと詰め寄ってきたのです。
そうです、Sさんは痴漢に間違われたのです。

 

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【ずさんな捜査】
Sさんは警察で取り調べを受けることになりましたが、その刑事は頭からSさんを怒鳴りつけて、一方的に犯人だと決めつけました
Sさんは「やっていません」と何度も無実を主張しますが、取り調べをした刑事は鬼のように怒鳴り、自白を取ろうとします。

女子高生の主張は、「痴漢されたときに犯人の左手首を掴んだ」というものです。
Sさんは、右手にリュック、左手に傘を持っていたことを伝えますが、その言い分を無視して、Sさんを容疑者だと決めつけて馬騰しつづけました。
普通、両手になにかを持っていたら痴漢をした犯人だとは決めつけることはできませんよね。

これはまともな取り調べではないです。
人権が守られていない。

痴漢事件の場合は、被害者の言い分がほとんど通ってしまうという痴漢事件特有の状況が影響しているのです。

Sさんが取り調べを受けているときに、別の刑事がやってきて「手についた付着物検査をしなくていいのか」と聞きにきました。
ですが、取り調べをした刑事は「そんなものは後回しだ」と言って検査をおこないませんでした。
実は痴漢事件の場合は、この付着物検査が重要な証拠となるのです。
実際に痴漢をした場合は、手に被害者の衣服の繊維などが犯人の手に付着しているのです。
このとき、Sさんの手を付着物検査していれば容疑は晴れたはずなのに、この刑事は痴漢事件を扱うのが初めてだったために、付着物検査をおこなわなかったのです。
これをもって「ずさんな捜査」と言うのです。


【引き裂かれたSさんの人生】
痴漢事件の場合、否認すると釈放されることはほとんどないと言われています。
しかし、すぐに罪を(容疑)を認めてしまえば、罰金を払って1~2日で釈放されるのです。
すると、他人に逮捕されてことを知られなくて済むのです。
これだと、実際に痴漢をしていない人が、拘留されて仕事や家族関係を失いたくないために、やってもいない罪を認めてしまうという人も出てきてしまうのではないでしょうか。

Sさんは、このとき否認し続けました。
その理由は、自分がやっていない罪を認めてしまうと家族が犯罪者の家族となってしまうからです。
幼い息子に痴漢をした変質者の子供という人生を送らせるわけにはいかないと考えたのです。

そんなSさんを支えたのは奥さんの存在でした。
奥さんはSさんが痴漢をしていないことを信じてくれていたのです。
しかし、奥さんは手紙を書き、Sさんを励ましつづけますが、やがて不安感が強くなっていきました。

第二回公判(事件から100日後)では、被害者の女子高生が証人として出廷します。
このとき検察の入れ知恵で、事件のときは茶髪だった髪が黒く染められ、真面目な女子高生に変身していました。
これは検察側の心証を良くするための作戦だったのです。

被害者の女子高生は、右後ろにした男性がやっていると思い、左手首を掴んだと主張しました。
そこでSさんの弁護士が「そのとき、時計を確認しましたか」と質問します。
女子高生は、時計は確認していないと答えました。

Sさんの主張は真後ろにいた外国人風の男子が犯人だと言っていました。
しかし、それは再現実験で手が届かなかったから無理だと被害者の女子高生は主張しました。
ですが、その再現実験というのが問題なのです。
実は、検察によって痴漢状況の再現実験が行われたのですが、被害者とSさんの位置、外国人風の男性が立っている位置に問題がありました。
それは本来狭い電車のなかで密着するほどの距離でなければいけないはずなのに、再現実験では、人と人の間に距離があったのです。
これは意図的です。
意図的に外国人風の男性では手が届かない。初めからSさんが犯人だとするための実験でしかなかったのです。
こんなずさんな再現実験になんの意味がありますか?
呆れます。
これって詐欺罪じゃないの?
女子高生はその再現実験の内容を信じてしまったのです。
この検察の再現実験を知った弁護士は「怒りを覚えた」と言っています。

その後、逃亡、証拠隠滅の恐れがないとしてSさんは釈放されました。
身柄拘束105日目のことです。

自宅に戻ったSさんを奥さんは温かく迎えてくれたそうです。
Sさんは涙を流さずにはいられなかったといいます。
ところが当時2歳の息子は長く父親と離れていたからなのか、Sさんを受け入れなくなっていました。

Sさんは、「身に覚えのない罪でなぜ家族の絆が奪われるのか」と思い、無罪を勝ち取る決意をします。
弁護士は必死にSさんの無罪を証明しようとしました。
そしてひとつの光明を見出したのです。

Sさんは事件当日の詳細を絵にしていました。
弁護士はその絵をもとに第8回の公判に臨みます。
弁護士が考えた秘策はSさんのスケッチを元にした再現VTRを作ることです。
それによってSさんの後ろにいた外国人風の男性が犯行を行えることを立証したのです。

さらに、取り調べをした刑事を証人として呼びます。
「この時計に覚えていませんか?」
刑事は所持品検査をしたときにSさんの時計を記憶していないというのですが、Sさんの腕時計は大きくて特徴のあるものです。
一度見たら忘れないような大きくて特徴がある時計を憶えていないというのは、単なる言い逃れです。すっとぼけです。
弁護士はさらに刑事を追い詰めます。
それは容疑者の手についたものを調べる「微物鑑定」(付着物検査)をしていないことを追求したのです。
これには刑事もなにも言い返せません。
微物鑑定は捜査手法として痴漢事件の場合は行わなければならないものだからです。
刑事が弁護士の追求でなんと言ったか。
「忘れてました」
はっ?
それって許されるんですか?
刑事の手抜き、ずさんな捜査だったのです。

公判はSさんに有利な方向に傾きかけていましたが。
奥さんが手首を切ってしまう悲しい出来事が起きました。
奥さんは過度なストレスで自殺未遂を起こしたのです。
Sさんは会社も休職し、貯金も底をつき、一家は生活保護を受けざるを得なくなってしまいました。
Sさんの奥さんが自殺未遂をした理由は「無罪が取れるように、神様にお願いするんだ」と言ったそうです。
自分の命と引き換えに夫の無実を訴えたのです。

この気持ち、取り調べをした刑事と担当した検事に理解できますか?

しかし、判決は「懲役1年6ヶ月の刑に処する」となってしまいました。

無実の証拠がいくつもあるにも関わらず、女子高生の証言を信用したのです。
ですが、「やった」と言えば痴漢事件が出来上がるとするならば、簡単に無実の人を犯罪者に仕立て上げ、その人の人生を奪うことが出来てしまうじゃないですか。
そんなバカな話がありますか。
証言だけでは痴漢事件の場合、事件を立証したとはいえません。
他の証拠などがそろってはじめて事件としなければならないのです。

Sさん側は最後の手を打ちます。
弁護士は女子高生の思い込みを崩す作戦に出ます。

それはSさんがしていた腕時計です。
Sさんが事件の時にしていた腕時計は非常に大きくて特徴のあるものです。
弁護士は裁判長に腕時計触らせてその特徴を伝えました。

弁護士は、Sさんがしていた腕時計を自らの左手にして、女子高生に触ってもらいました。
すると、女子高生は「分かりますね。こんなに大きければ」と発言しました。
さらに弁護士は、Sさんがつけていた育児日記を読んでもらいました。
それでSさんの人柄を伝えたのです。
日記を読んだ女子高生は「こういう人が犯罪をすることは、普通はないと思います」と発言しました。

そして、事件から868日後の第二審判決。
判決は「原判決を破棄する。被告人は無罪」
Sさんは、ようやく無実が認められたのです。


【警察・検事の悪行】
・被害者の証言だけでSさんの犯行だと決めつけた。
・初めからSさん以外の犯人がいることをまったく検討しなかった。
・付着物検査をしなかった。
・Sさんを犯人にするための再現実験をした。


【冤罪発生の原因】
検察庁には「冤罪」という言葉が存在しない。
有罪にすることだけしか考えていない。
仮に有罪にできなかったら、それは検察官が失敗したのであって、無罪だからではない。
そういった傲慢な意識がゆえに間違い(冤罪)が実際は起きている。

・有罪判決を出さないと上司の評価を得ることができずに出世が出来なくなる。
それを避けるためになんとしても有罪判決に持ち込んで、手柄を立てようとする。

・警察と検察で手抜き捜査が行われている。


【冤罪を作ってしまった人たちへ】
Sさんのケースで、取り調べをした刑事と検察は無罪となったSさんに謝罪をしたのでしょうか?
絶対にしていないでしょう。
なぜ?
謝罪しなさい!
当たり前のことじゃないですか。

手抜き捜査、ずさんな捜査、これで無実の人を苦しめたことは間違いないのですから。
Sさんは辛うじて無罪を勝ち取ることが出来ましたが、その間の精神的苦痛、奪われた職業、収入、家族の絆。
これをどうしてくれるんですか?

謝罪するのは当たり前。
無実の人を拘留し、868日に渡って苦しませて、損害を与えたことに賠償しなさい。
賠償するのが当然です。

冤罪被害にあった人に対する、こうした賠償制度がこれからの社会には絶対に必要です。

警察と検察の内部には、捜査の途中で「犯人ではないかもしれない」と気がついても、上司の目や失敗によるペナルティなどを恐れて、無理やりにでも有罪にしてしまう風潮があるようです。

もし、この記事をマスコミの方がお読みでしたら、こうした社会にはびこる不正を表にさらけ出し、追求するのが第五権力と呼ばれるマスコミの役割であると思います。
だから、こうした権力(警察、検察)に立ち向い、追求してください。

こんなことが起きるくらいなら、刑事も検事もいりません。
AIやロボットに任せなさい。
不正を平気で行う人間は権力の座についてはいけません。

これからの社会に、Sさんのような冤罪が起こらないことを祈ります。

 

お読みいただきありがとうございました。