拡張現実ARゲーム!
【ARとVRの違いは?】
ARとは、「Augmented Reality」の略で、一般的に「拡張現実」と訳されます。
実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで、目の前にある世界を“仮想的に拡張する”というものです。
それに対してVRはクローズドな世界(スクリーン)にリアリティを高めた視覚映像を投影する「仮想現実」です。
つまりVRとは、非現実の世界をあたかも現実のように感じさせるものということです。
ARは現実世界の中でバーチャルな世界を重ねて非現実世界を展開するもので、VRはスクリーン(二次元)上でリアリティのある現実世界を作り出すものです。
ARとVRは似ているように見えますが、実は似て非なるものなのです。
【拡張現実が創り出すARゲーム】
ARゲームの『HADO』というものがあります。
HADOは、腕にセンサーを付けて、頭にヘッドマウントディスプレイを装着して遊ぶバーチャルゲームです。
手からエナジーボール(ドラゴンボールのかめはめ波みたいなもの)を出して相手の体の前にあるライフを攻撃して破壊します。
ライフを破壊すれば得点をゲットできます。
つまり、バーチャルアイテムを使って遊ぶゲームです。
相手の放つエナジーボールから自分のライフを守るためにバリアを使うことが出来ます。(3回まで)
相手のエナジーボールを避けつつ、自分の手からエナジーボールを相手にめがけて放ちます。
例えていえば、バーチャルなドッチボールのようなものです。
これを試合形式で行います。
通常は3対3のチーム戦で行い、80秒の時間内での得点を競い合います。
HADOは、すでに世界11か国でプレイされていて、年に1回ワールドカップが開催されています。
つまりスポーツとゲームの要素を兼ね備えている最先端のゲームなのです。
ただ、プレイしている人たちはバーチャルの世界に入り込んでゲームをしているのですが、
それをはたから見ると「おかしな動きをしている人たち」に見えてしまいます。
実際にプレイしている人と、観戦している人たち人のギャップがすごい。
ですが、このHADOはいわゆるテレビゲームと違って、小さなテニス場のような所で体を動かします。
ですから、ゲームでありながらスポーツのように体を動かして汗を流します。
バーチャルな世界でのスポーツゲームと呼べるものだと思います。
ディスプレイの前に座ってコントローラーを操作しているだけのゲームとは大きくことなります。
運動不足解消にもなるし、今後増々競技人口が増えればスポーツ化することも予想できます。
【VRゲーム】
VRのほうはARよりも少し大きなヘッドマウントディスプレイを装着します。
VRゲームは360度の空間を持つ世界に入り込むバーチャルゲームです。
つまり、どこを見ても仮想空間に自分がいるように思えるということです。
たとえば、自分の目の前が崖になっていて。崖から大きな岩が落ちてくる。
それを避ける。
いままでのテレビゲームでは、ゲームの世界は画面上にありましたから、プレイヤーは画面の中に世界に入り込むつもりでゲームを楽しみますが、VRは仮想空間に自分が入り込んだとしか思えない感覚でプレイします。
それはまるで自分がファンタジーの世界に紛れ込んでしまったような体験をすることになるのです。
日常では体験できない危険なことや、ファンタジー映画の主人公となったような体験ができるのがVRなのです。
不思議な世界に入ってみたいですね~!
【近未来のゲーム】
近未来のゲームの潮流は、ARとVRであることは、間違いありません。
スポーツのように体を動かしたい人はARに、自宅から出たくない、体を動かすのは疲れるという人たちはVRに流れていくと思います。
近未来のゲームのキーワードは「リアル感(リアリティ)」です。
ゲームしている世界が現実に存在している空間であるかのようなリアリティを持っていること。
あるいは、日常ではありえない独創的な仮想空間に入り込みプレイすること。
こうしたことが近未来のゲームの主流となっていくことでしょう。
しかし、VRとかARとかには騙されますよね。
だってヘッドマウントディスプレイなどを装着しなければ何もないのに、装着したとたんに自分が崖の上に立っているように思えて、心臓がバクバクして怖くなりますが、ヘッドマウントディスプレイをはずせば、そこには何もないのですから。
だったら、いまの恐怖はなんだったのかと言いたくなります。
現実ではないのに、高所にいるような恐怖に体が硬直するのですから不思議です。
不思議であるとともに面白いと思います。
要するに、いままでの技術ではなかった新しい技術によって、まったく新しい体験が出来る。
現実世界では味わえない興奮や世界観を味わえるという楽しみを与えてくれるのがVRやARなのです。
リアリティがあると同時に非現実世界で遊ぶことが、近未来のゲームとなる時代がまもなくやってきます。
お読みいただきありがとうございました。